コストばかり掛かってリターンをもたらさない領土は「負債」にしか過ぎないことをよく認識していた。しかしダキア(ルーマニア)から撤退しようとしたときは、ウヨ的ムードに舞い上がったローマ市民がこぞって反対し、挫折してしまう。ハドリアヌスは失意のうちに死ぬ。ハドリアヌス - Wikipedia: "プブリウス・アエリウス・トラヤヌス・ハドリアヌス(古典ラテン語:Publius Aelius Trajanus Hadrianus(プーブリウス・アエリウス・トライヤーヌス・ハドリアーヌス)、76年1月24日 - 138年7月10日)はローマ帝国の第14代皇帝(在位:117年 - 138年)。五賢帝の3人目。帝国各地をあまねく視察して帝国の現状把握に努める一方、トラヤヌス帝による帝国拡大路線を放棄し、現実的判断に基づく国境安定化路線へと転換した。"
北方領土だって同じようなもんじゃないか。経済的価値といえば、いささかの漁業資源だけ。周辺の漁協はすこしは儲かるかも知れないが、国民経済的にはゼロに等しい。北方領土問題はメシの種という連中が多くなってしまった。こんな問題を抱えてしまったおかげで日露両国関係に多大なマイナスのコストをもたらしている。ハドリアヌス帝だったら躊躇なく島を放棄したはずだ。
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